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ニューシングルのオフィシャルインタビュー掲載!

2020.09.04

——新型コロナウィルスにより世界が一変してしまいましたが、皆さんは今年に入ってどのようにお過ごしでしたか?

DAIGO:予期せぬ事態が起こり、僕らミュージシャン達も予定していたことをキャンセルせざるを得ない状況になってしまいましたが、当初は7月くらいになればライブが出来るかなと考えていたんです。でも、今現在まだ完全なライブをやるには難しい状況が続いていて、本当に信じられないような2020年になってしまったなと思うんですけど……。その中で僕自身は音楽以外の仕事もやっているので、ちょこちょこスケジュールは入っていましたが、緊急事態宣言が出された期間にはそれもほとんどなくなって、基本的にはずっと家で過ごしていました。とにかく、こういう時にしか出来ないことを色々やろうと思って、ブログにもあげていたんですけど、朝食にパンを色んな形で食べていくっていう「AP=朝パン」っていうのを30日間連続でやってみたり、動画配信サービスで色々な映像を見てインプットしたり、一ヶ月位の間に十数曲デモを作ったり。そして、いつも以上にニュースに耳を傾けて、今どういう状況かを自分の中で判断しながら、ある種この与えられた貴重な時間をどう今後に生かすかってことを考えつつ日々過ごしていました。

AKIHIDE:皆さん同じだと思いますけど、不安じゃないですか。現在進行形ですし。やっぱりライブがなくなったりして、ファンの方と会えないというのが気持ち的にも大きいというか、率直に会いたいというか……。伝えたいことがあったり、コミュニケーションを取りたいという気持ちを曲にしたり、手作りのペーパーアートによる絵本動画のYouTubeチャンネルを作って届けたりしていました。そういうものを一つ一つ作っていると気持ちも落ち着くし、聴いたり見てくれる皆さんも同じように不安が和らいだり、気持ちが落ち着いたりしてくれたら嬉しいなという思いでやっていました。今回のシングルもそうですけど、届けられる、届けるために何が出来るかを思案することで、不安だった日常が少しずつ明るくなっていきましたね。この期間はそんな風に色々と模索しながら過ごしていました。

SHINPEI:こんなに長い期間家にいるのは子供の頃の夏休み以来なんじゃないかなというくらい久しぶりの経験で、まさか大人になってからこんな時間を過ごすなんて想像もしていなかったんですけど、せっかく家にいるんだったらいつも以上に家事に熱を入れようと、料理や片付けや掃除に時間をかけてやっていました。また、ライブが出来ない分曲作りにじっくり時間を充てたり、いい機会なので自宅のスタジオ環境も整えてみたり、これからは配信ライブも今よりもっと主流になってくるんだろうなと思ってパソコンを配信用に構築したりしていましたね。8月末に行ったソロライブ第三弾は初のオンラインで配信したんですけど、新しいスタイルで出来ることを自分なりに探しながら色々挑戦していました。

——メンバー間では連絡を取り合っていたんですか?

DAIGO:先が全く読めない中、発表していたライブなどのスケジュールをどうするか? ファンの皆さんも心配だろうから、まずは最優先でその不安を取り除いていけるように、グループのSNSでやりとりしながら決めていきました。

——そんな中シングルとしては一年ぶりの新曲リリースとなりました。今回はW A-Side Singleということですが、二曲とも映画の主題歌になっていますね。

DAIGO:今回のシングルは去年の5月頃に制作していました。二曲共映画の主題歌のお話を先にいただいて、そこから各々デモを作り、いつものように選曲会で数曲選んだものを提出して、最終的には映画制作の方に選んでいただきました。

——「BARABARA」はAKIHIDEさんの作曲ですね。映画を観て書き下ろしたのでしょうか?

AKIHIDE:はい。「映画のエンディングでこんな感じで流れます」というお話をいただいていたので、エンディングシーンを観ながら「あ〜、こんな風に始まったらいいな」っていうことをイメージしながら作っていきました。始めにイントロのフレーズが浮かんできて、そこから割と素直に出来ていきましたね。最初からイメージがはっきりと湧いてきたので、全体のサウンドを組み立てながら作っていきました。

——同じフレーズの繰り返しが印象的な楽曲ですね。

AKIHIDE:おどろおどろしさを出したい思って、半音ずつメロディラインが進行する、いわゆる半音階で作っていきました。半音階だとちょっと歌の音程とぶつかりやすいので、パソコンの画面上で自分なりに色々検証しながらぶつからないように手直ししつつ、丁寧に構築していきましたね。すごく楽しんで作業出来ました。

——歌詞はDAIGOさんとAKIHIDEさんの共作になっていますね。

DAIGO:デモの段階で仮の歌詞が乗っていて、Aメロの辺りや、サビの「バラバラになれ」といったフレーズが入っていたんですよ。その言葉の持つ世界観が自分の中でもしっくりきたので、「これを生かしながら全体を作っていこう」ということで作詞していきました。

——歌詞からも曲からも、“狂気”と“神聖なるもの”の背中合わせ的なゾクゾク感を感じました。DAIGOさんの中ではどんなテーマで歌詞をまとめ上げていきましたか?

DAIGO:「妖怪人間ベラ」の映画を観て、主人公のベラ目線という所からイメージを膨らませていきました。この映画は、「妖怪人間ベム」に隠された最終話があったという所から始まって、妖怪が受けてきた迫害や裏切り、「人間になりたい」と言ってきた妖怪が「人間になんてなりたくない」という思いになってしまうくらいの凄まじく辛い過去があったという話になっているんです。そういう妖怪にとっての辛い過去だったり、苦しい思いを曲に込めることで見えてくる、“人間の愚かな部分”をさらけ出した歌詞にもなっています。

——SHINPEIさんはどんな風にこの楽曲と向き合って制作していきましたか?

SHINPEI:「妖怪人間ベラ」の映画の世界観と、BREAKERZの表現したいロックなサウンドの部分がマッチした曲になっていて、デモの段階から非常に完成度が高かったので、これは間違いなくいい作品になると確信しました。先ほどおっしゃっていたように、“狂気の世界”と“神聖な世界”というのは確かにセクションごとに感じられると思うんですけど、僕の役割としては狂気の部分、ロックにおける魔力というか、強く激しい世界をギターで表現出来るようにという思いでレコーディングしていきましたね。

——まるで叫びのような、AKIHIDEさんの間奏のギターも映画の世界観を担っていますね。

AKIHIDE:原作アニメのテーマフレーズが劇中にも出てきたので、それを踏まえた上で、現代の叫びみたいなものを表現してみました。狂気の部分はシンピーに任せて、僕は妖怪的な雰囲気や、切なさ、また煌びやかな部分など装飾的な部分をエフェクティブなギターで担っています。いつものBREAKERZの割り振りでありながらも、それぞれがプレイヤーとして進化した部分も聴いていただけるギタープレイになっているんじゃないかなと思いますね。

——ヴォーカルは出だしからBメロまでは静かで優しく、サビになると一気に激しさを増しますね。その対比がより胸にグッと迫ってきました。

DAIGO:最初は静かに始まりますが、ただ静かなだけではなくて儚さみたいなものもちゃんと感じ取ってもらえるように、そして徐々に激しくなっていき、サビでは一気に感情をぶつけるように自分の中で表情をつけながら歌っていきました。とにかくサビをピークに、どれだけ狂気を感じさせられるか、静と動を意識しながら歌っていきましたね。

——サビは激しさだけではなく、言葉に出来ない切なさ、やりきれなさみたいなも感じ取れました。

DAIGO:そうですね。色んな葛藤をこの一曲で表現したかったので、怒り、悲しみ、苦しみ、切なさ……、そういう感情が渦巻いた歌になっていると思います。

——過去の悲劇や、裏切り、エゴ、そういう黒い部分がバラバラになって消えてしまえという気持ちの先に、「そして新たに甦れ!」といった希望も込めていますか?

DAIGO:いや、この曲に関してはないですね。いつもだったらそういう結末にするんですけど、これは一切ないです。

——ヴォーカルレコーディングはいかがでしたか?

DAIGO:結構難しかったです。やっぱりサビがスイッチ入らないと歌えないっていうか。それも、いきなりではなく徐々に温まっていって、いい感じになった所でというタイミングもあって。だけどいい感じに温まるまでもフルパワーで歌い込んでるから、喉的にそんなに何度も録れないんですよ。気持ち的には、なりふり構わずガンガン弾け飛ぶ感じでいきたいんだけど、温まってからチャンスがそんなにない。そこは苦労しましたね。でもまあ、こういう感じの曲は久しぶりだったからやり切った後には充実感がありましたね。

——二曲目の「LOVE STAGE」は、DAIGOさんのお姉様でもある影木栄貴さん原作コミックの実写映画版の主題歌になっていますね。

DAIGO:姉から連絡がきて、「曲を担当して欲しい」と直接依頼を受けました。元々漫画の中にCRUSHERZというBREAKERZをパロッたバンドが登場するんですよ。俺が瀬名聖湖で、アキ様がハルで、SHINPEIがリンペイっていう。せっかくだからそのキャラを生かして曲作りしていきました。

——作曲はSHINPEIさんですが、原作を読んで作っていったんですか?

SHINPEI:読んでというより読み直したっていう感じでしたね。漫画自体は以前から知っていたので、ストーリーや世界観は元々理解していました。恋愛には色んな形があって、自分が信じたものだったらそれを尊重すべきなんじゃないかという思いを曲に詰め込んでみました。

——ライブ映え間違いなしの仕上がりになっていますが、その辺りは意識されましたか?

SHINPEI:そうですね。特に間奏の部分はアイドルの世界でいうMIXコールってあるじゃないですか。日本が生み出した文化なんですかね? 以前からすごいな〜と思っていて、個人的にああいうノリ好きなんですよ。推しの人の名前を歌の中に入れちゃう潔さが楽しいなと思っていて、それをBREAKERZなりに取り入れてみました。いつかまたライブでみんなが集まった時に披露出来たら、間違いなくその空間には最高の一体感が生まれるだろうなって想像しながら作っていきましたね。

——コール部分は皆さん集まってレコーディングしたんですか?

DAIGO:はい。やっぱりこういうのは盛り上がりますよね。太い声が欲しいなと思ったら、見るからに太い声が出そうなスタッフがいたから参加してもらったりして。皆でワイワイすごく楽しく出来ました。

——歌詞はどんな風に綴っていきましたか?

DAIGO:これもSHINPEIがデモの段階で仮の歌詞を乗せていて、Aメロとか、所々生かした形で、「LOVE STAGE!!」の世界観を言葉で表現してみました。とにかく言いたいのは、今時の愛の形は一つじゃない、色んな恋愛があっていいじゃないかという、そのテーマがちゃんと伝わったらいいなと思っています。あとは「LOVE STAGE」なので、“show time”や“舞台”や“ダンス”といったフレーズも盛り込んだりして、楽しく華やかにまとめていきました。

——AKIHIDEさんはこちらのレコーディングはいかがでしたか?

AKIHIDE:これもプリプロの段階で結構完成されていて、その上で「どう弾こうかな?」って考えた時に、ちょっと跳ねるような明るい感じの、最近使っていないディレイ、いわゆるエコー、やまびこのフレーズを入れたら面白いかなと思ってやってみたんですよ。そしたらDAIGO君が「ギターいいっすね、懐かしい感じがして」って言ってくれて。意図が伝わったんだなと思いました(笑)。ディレイのギタープレイを作るのが僕自身好きなので、今回はそこをバンドサウンドに生かしながら明るい感じに出来たかなと。気に入ってます。

——そして三曲目には、2ndアルバムに収録されていた「Day Soldier」のアコースティックバージョンが収録されていますが、こちらはどんな風にリアレンジしていきましたか?

AKIHIDE:ボイシング(音の並べ方)を意識したり、ちょっとジャズっぽい雰囲気を盛り込んでアレンジしていきました。元々は以前あるライブで一度演奏したことがあって、その時の雰囲気がすごく良かったので今回作品としてレコーディングすることになりました。ピアノの滝本くんがライブですごく繊細で優しい音色を奏でてくれたので、レコーディングでもその雰囲気を生かしながら弾いてもらいました。一回ライブでやっているので皆もイメージしやすかったと思うし、ライブが先だったので作り方もライブを収録したような、生々しさを感じてもらえる仕上がりになったのかなと思います。

SHINPEI:ピアノもバイオリンもライブでやってくれたメンバーがそのままレコーディングしてくれたので、最初から完成形が見えた所でのレコーディングですごくスムーズでした。

——原曲と聴き比べるとかなり変化していますね。

SHINPEI:そうですね。原曲は激しいロックアレンジになっているので、聴き比べてみても面白いと思います。

——ヴォーカルは大人の雰囲気漂う歌声になっていますね。

DAIGO:削ぎ落とされた素敵な世界観のオケに仕上がったので、その雰囲気に入り込んで歌ったら自然とああいう歌になりました。

——そして、9月26日には都内で無観客での初の有料配信ライブをされるということが決まっているそうですね。

DAIGO:そもそも8、9月にツアーをやる予定で動いていたんですけど、やっぱり無理だって話になってしまったんです。でも、ちょうどリリース後に会場を押えていたこともあって、「ここで配信ライブをやるのはどうですか?」と提案されました。確かに今色々なアーティストの方々が無観客の配信ライブをやっているし、僕らもシングルリリースしてちょうどいいタイミングでもあるのでやることにしました。これまでにもアコースティックでは配信ライブもやってきたんですけど、バンド形態でのBREAKERZを楽しんでもらいたいなと思って。ファンの皆さんにとっては勿論、僕ら自身にとってもこのライブが今後のパワーになったらいいなと思っています。あとはチケット制にはなりますが、これまでBREAKERZのライブに来たことがない方も、家でだったら気軽に全国どこからでも観れますから。是非この機会に沢山の方と繋がれたら嬉しいです。

——バンド編成での無観客有料配信ライブは初ということですが、新たな挑戦も増えますね。

DAIGO:そうですね。一夜限りのステージになるので、「ONE NIGHT LOVE STAGE」っていう、ちょっとドキッとするタイトルではあるんですけど、一夜限りのライブをみんなで愛しあえたらいいかなと思っています。

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(TEXT BY 松原由香里)